未婚出産で後悔しないために【20歳で未婚シングルマザーになった私からあなたへ】

未婚の母(未婚シングルマザー)になるのは、とても大きな決断。

筆者も20歳で結婚せずに出産し未婚シングルマザーとなりましたが、若干19歳だった妊娠当時、1人で子供を産む決断をするのはとても勇気のいることでした。

結論から言うと、いざ未婚の母になってみて全く後悔はありません。ただ正直なところ、困ったことや肩身の狭い思いをしたことは多々ありました。

この記事ではそんな私の経験も元に、これから未婚の母になる人・未婚出産を迷っている人に向けて「事前に知っておいてほしいこと」を紹介します。

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私が未婚シングルマザーになった理由

西田あずさ

まずは、私が未婚出産に至った理由を紹介しますね。

私が妊娠したのは19歳。4年間交際し同棲もしていた彼と結婚を前提に妊活していたところ、すぐに子供を授かったんです。その後、出産予定月の2ヶ月前に入籍することも決定し、出産準備も着々と進めていました。

しかし、妊娠中期にさしかかった頃、二人の関係は破綻…。詳細については控えさせていただきますが、色々あった中で大きな理由となったのは「相手に父親になる覚悟がなかった」ということでしょう。

妊娠も中期にさしかかり子供を諦める気がなかった私は、彼とお別れし未婚シングルマザーになると決意しました。まさかの事態に衝撃的ではあったものの、私自身が母子家庭で育ったこともあり、未婚出産やシングル育児に対する不安はなかったのが正直なところ。「まだ若いし、いつか良きパートナーに出会えるチャンスもくるかもしれない」と、あくまでも前向きでしたね。

周りのサポートも受けながら、彼とお別れして約6ヶ月後に元気な女の子を出産しました。

2024年1月:追記
約10年間のシングルマザー生活を経て、現在は結婚し2児の母をしています!

後悔しないために知っておくべき未婚出産のデメリット

未婚出産に対する後悔は1ミリもない私ですが、実際のところは妊娠期間中から苦難もありました。

西田あずさ

シングルマザーはシングルマザーでも「未婚」となるとまた別物だったりするんですよね…

そこでここからは、私の実体験を踏まえた「未婚出産のデメリット」について解説していきます。

  1. お金の問題にぶつかりがち
  2. 妊娠中から孤独を感じる
  3. ワンオペ育児に心細さを感じる
  4. 周囲にマイナスな印象を与えることがある
  5. 子供に父親がいない人生を与えることになる

後悔のない判断をするための参考にしていただければ幸いです!

デメリット1.お金の問題にぶつかりがち

まずはズバリ、お金の問題。シングルマザーが経済的な問題に直面する可能性があることは簡単に想像できると思いますが、未婚の場合は以下のようなことも考えておかなければなりません。

  • 出産で大きな費用がかかる
  • 産後の生活費を用意しておく必要がある
  • 妊娠中からずっと自分の収入・貯金だけで生活しないといけない

産休や育休(有給)がもらえるママなら安心かもしれませんが、出産前〜出産後ある程度の期間は絶対に働けません。働きたいと思っても子供の預け先がすぐに見つかるとは限りませんし、子供が風邪を引いたり、自分が体調を崩したり、仕事ができなくなることもあるでしょう。

つまり、未婚出産をするならある程度の資金が必要です。

私の場合は、恥ずかしながら貯金が少なかったので、出産準備〜産後の生活費までかなり親に助けてもらいました…。だからこそ産後3〜4ヶ月で幼すぎる我が家を託児所へ預け、泣く泣くパートへ出る羽目に。若かったとはいえ、体調的にも結構きつかったのを覚えています。

後悔しないよう、産前産後の働けない期間や何かあったときの生活費のことはしっかり考えておきましょう。

デメリット2.妊娠中から孤独を感じる

そして未婚出産は精神的な負担も大きめ。なかでも妊娠中、周りの妊婦さんファミリーを見るたびに「自分だけひとりだ…」といった感じで孤独を感じたのはよく覚えています。

そもそもですが、今はイクメンが多いのもあってか、妊婦健診や妊婦教室に旦那さんと来ている人は多々。出産準備用品を買いにお店へ行っても、お腹の大きなママがパパと楽しそうに赤ちゃんグッズを選んでいます。

西田あずさ

そんななか、自分はいつもひとりぼっち。私が神経質なだけかもしれませんが、いつも複雑な気持ちになってました。

さらに極め付けが、出産時。入院中、パパと一緒に赤ちゃんの誕生を喜ぶ他のママ達の姿をたくさん見ることになります。自分にはないものをたくさん見て、寂しい思いをし、未婚シングルマザーであることを実感する瞬間でしたね。

デメリット3.ワンオペ育児に心細さを感じる

出産後にぶち当たるのが、完全に一人で新生児を育てなきゃいけない、という現実。

結婚していても旦那が育児に参加しない、いわばワンオペ育児のママは多いですが、たとえ何もしない旦那でも「いる」と「いない」では全く違います。一般的なシングルマザーも、産後の時期は旦那様がいた人が多いはず。その点、未婚シングルマザーは最初から完全にひとりっきりです。

大前提として赤ちゃんの育児は大変(一人目だとなおさら)であり、物理的にも精神的にも助けが欲しくなるもの。ですが、そのどちらもないというのは本当に心細さを感じます。

西田あずさ

我が子は夜泣きもせずとてもお利口さんだったので楽をさせてもらいましたが、それでもひとりで不安なことは多々ありましたね。

産後は身体的にも精神的にも調子を崩しやすく「産後うつ」になる可能性だってあります。自分に余裕がなくなってしまったら、一人での育児はさらに大変。どうしても一人で生むのであれば、周りに協力してもらえる体制を整えておくのが得策でしょう。

デメリット4.周囲にマイナスな印象を与えることがある

また未婚出産の経験を周囲に話した場合、マイナスな印象を与える可能性は無きにしもあらずです。

西田あずさ

今の世の中シングルマザーはとても多いですから、母子家庭であることを周囲に言いにくいと感じたことはありません。ですが未婚で出産した事実を話すのは、やはり少し抵抗がありました。

実際、未婚出産であることを話すと、顔色を変えられた経験は何度もあります。子供を一人で育てているのに結婚歴がないと聞けば、周りの人は勝手に色々なことを想像するのでしょう。

なかには、このように思う人もいらっしゃるかもですね↓

  • 誰の子供かわからないのでは?
  • 不倫していたのでは?
  • 相当な遊び人なのでは?

また、もしも今後結婚する機会があったとき、相手の両親の反応も気になるところでしょう。息子がシングルマザーを連れてきただけで衝撃を受ける可能性があるにも関わらず、「未婚で生みました」なんて言われるとさらに驚いたり、反対したりする親御さんもいらっしゃるかもしれません…。

個人的には、事実婚が増えていたり、結婚せずに養子を迎える人がいたり、多様化が進んでいる現在、周りの反応など気にする必要はないと思います。大前提として未婚出産は悪いことではありません。ただ、良くない方向に捉える人が一定数いることも、同時に理解しておくべきでしょう。

デメリット5.子供に父親がいない人生を与えることになる

なお私が出産前に最も気掛かりだったのは、自分の都合で「子供に父親がいない人生を与えることになる」ということ。交流させる場合はまた別かもですが、それでも「母子家庭」という生活環境を与えることには違いありません。

西田あずさ

しかも、厳しく言えば完全に親の勝手なんですよね。父親がいないのは離婚してシングルマザーになった場合でも同じですが、未婚の場合は最初から分かっていてあえてその選択をしたことになります。

そのような環境を与えることが、子供の人生に少なからず影響するのは言うまでもないでしょう。私は離婚により母子家庭となった環境で育ちましたが、このような経験があります↓

  • いつも祖父母に預けられ寂しい思いをした
  • 父親がいないことでいじめられた

実際のところ我が子に関しては、私がびっくりするほど「母子家庭であること」を気にしてませんでした。「なんでパパがいないの?」と聞かれたこともありません。ただ、私と同じく未婚シングルマザーの友人は、子供に何度も「私のパパは?」「パパがほしい」「なんでパパは会いにこないの」といったことを言われ、自分の選択に後ろめたさを感じたとか。また、将来子供自身が「自分は未婚で生まれた」ことを知ったとき、それに対してどのような意見を持つのか…そのあたりも考えておきたいポイントでしょう。

あなたの判断により、子供が悲しい気持ちになったり、嫌な思いをしたりする可能性は多少なりともあります。母親になるなら「子供の気持ち」も今からしっかり考えておくことが大切かもしれません。

未婚出産(未婚シングルマザー)はメリットもある!

未婚シングルマザーのデメリットは、あえて少し厳しめにお伝えさせていただきましたが、もちろん悪いことばかりしゃありません。他のママと同じくかけがえのない存在(子供)に出会い、母になる喜びを感じられることには変わりないですし、未婚出産ならではの良いこともあります。

そこでここからは、未婚シングルマザーのメリットも紹介していきます!

  1. 好きなように育児&生活ができる
  2. 子供との絆が深くなる
  3. 恋愛・結婚ができる

メリット1.好きなように育児&生活ができる

未婚シングルマザーには口を出してくる人(夫)がいない分、まず子育てにおいて以下のようなメリットがあります。

  • 自由に暮らせる
  • 子供を独り占めできる
  • 自分の思い通りに育児ができる

これは私が実際に未婚シングルになって感じた最大のメリットで、結婚した今でも少しなつかしく感じるほど(笑)

旦那がいたら実現できないの?と言われると違いますが、好きなところに連れて行き、好きなおもちゃを与え、好きな習い事をさせ…子育ての方針も、お金のかけ方も、全て自分で決められます。子連れにはなるものの、友達とも好きなときに遊べますし、自分だけの判断でいつでも外食に行けますし、実家にも自由に帰れるでしょう。「旦那に怒られるかな」「旦那の晩御飯しないとダメだから帰らないと」といったことは、私たちに関係ありません。当然、姑問題とも縁がないですね。

西田あずさ

旦那のお世話(笑)やストレスは一切なし!育児に専念でき、自分と子供の時間を自由に使えます♪

メリット2.子供との絆が深くなる

未婚シングルマザーは育児を全てひとりでこなさなければならず大変ですが、その分ずっと子供と向き合えます。ご飯を食べるのも、お風呂に入るのも、テレビを観るのもずっと一緒。お互いに唯一の家族であり、ふたりで過ごす時間が多い分、親子の絆はとても深まるでしょう。

西田あずさ

生まれてからずっと母子家庭の暮らしを10年間続けた我が娘。小学校高学年になった現在、偉そうな態度をとることも増えてはいるものの、ハッキリ言って超マザコンです!(笑)

「ふたりきり」が時に痛手となることもありますが、間違いなく強い絆が生まれます!

メリット3.恋愛・結婚ができる

また、シングルマザーは、子育てをしながらでも女としての幸せを掴むチャンスがあります。子供がいるからと言って、もう恋愛や結婚ができないわけではありません。素敵な彼氏ができたり、子連れで結婚したり、幸せになった未婚ママはたくさん存在しています。

西田あずさ

実際に私も未婚シンママ時代、ほとんどの期間彼氏はいましたし(笑)、素敵な出会いがあって結婚もできました♪

子連れでの恋愛は育児との両立が難しかったり、未婚出産をネックに感じたりすることもあるかもしれません。でも、子育ても恋愛も楽しめるなんて、女性としてすごく素敵じゃないですか?

子供が「パパ」という存在を知らない分、お相手との関係も築きやすい可能性もあるでしょう(もちろん逆のパターンもあると思いますが…)。未婚シングルマザーになり子供との生活に慣れてきたら、ぜひ「女性としての幸せ」についても考えてみてください。未婚で出産し頑張っているあなたの魅力に気づき、支えようとしてくれる素敵な男性は絶対に存在します。そして何より、ママが幸せなら、子供も絶対ハッピーです!

未婚出産で後悔しないために事前に解決しておくべきこと

なお、最後にご紹介したいのが、未婚出産で後悔しないために「子供の父親と事前に相談しておくべきこと」です。遅くとも出産前に、以下3点を子供の父親と相談しハッキリさせておきましょう。

  1. 認知の有無
  2. 出産費や養育費について
  3. 交流の有無

1.認知の有無

未婚出産にあたり、絶対に決めておかないといけないのが「認知」について。

認知とは、婚姻によらず産まれた子供の父親が誰なのかを明らかにし、子供と父親の親子関係を認めるもの。認知をすれば、父親には養育費を支払う義務が生じ、子供は父親と相続関係になります。

逆に、認知をしなければ、子供は戸籍上「父親が存在しない子」になるということ。実の父親からの相続権もなければ、養育費を請求する権利もありません。

養育費の請求有無によっても判断は変わるでしょうが、個人的には実父の証は残しておくべきかなと。認知により父親の存在を明らかにできる分、たとえ会うことがなくても「父親がいる」と子供が安心できる可能性があるからですね。

西田あずさ

ちなみに我が娘は産後すぐに実の父親が認知しており、彼女の戸籍にはっきりと父親の名前が記載されています。

認知は子供が生まれる前からでも可能なそうなので、子供の立場にもなりつつしっかり相談しておきましょう。

2.出産費や養育費について

次に大事なのが、やはりお金の問題です。

出産や子育てには当然お金がかかり、「子供1人あたり3,000万円必要」というのは有名なお話。母親一人の経済力では厳しい場合もあるでしょう。たとえ十分な収入があっても、仕事がなくなったり、自分に何かあったり…子供の体調不良などで思うように働けない可能性も…。

よって、出産費や養育費を誰がどのように負担していくのかも、当然しっかり相談しておくべきです。

なお認知や養育費の支払いをすると、原則父親には子供に会う権利が発生します。「こんな人からお金をもらいたくない」などのママの気持ちもあるでしょう。とはいえお金無くして子育ては不可能ですから、子供のためにも慎重に検討してみてください。

3.交流の有無

また、子供と父親の交流についても、出産前にしっかり相談しておきましょう。

ちなみに我が家の場合は父親に認知をしてもらい、養育費はもらっていません。子供との交流は赤ちゃんのときに少し、あとは子供が会いたいと言えば会わせる約束をしていました。

西田あずさ

ママと父親の関係性にもよると思いますが、実の親との関係を私が勝手に断ち切るのは違うよね、というのが当時の考えでした!

そして約10年後、子供からの要望もあり再び交流をスタート。現在とても仲良くしているので、判断は間違ってなかったと思ってます。ぜひ、参考までに…!

補足
我が家は私が未婚出産後10年で結婚しているため、戸籍上娘には実父と養父の2人父親がいることになっています。本人もそれを認識しているものの、比較的お気楽な性格の娘は「自分は2人パパがいてラッキー」みたいな感じで捉えてますね。今後新しい父親ができたときのことを心配する方もいらっしゃるでしょうが、子供は案外普通に適応していくかもしれません。こちらも参考までに!

まとめ:後悔したくないなら未婚シングルマザーでも堂々と生きていこう

というわけでちょっぴり辛口で書かせていただいた本記事では、これから未婚出産をする人の不安も煽ったかもしれません、ごめんなさい。しかし、これが未婚シングルマザーとして10年間過ごしてきた私のリアルな意見です。

西田あずさ

もしも今あなたが何かしらの不安を抱えているのであれば、未婚出産することばかりが正解ではないと思います。

自分と子供の人生を大きく左右することなので、よく考えてから決断してください。

なお、未婚出産を後悔しないために最も重要なのは、よその家庭や周りの目を気にせず子供とふたりで前向きに生きていくことだと考えています。どんな形で出産しようと、子供は一生の宝。自分の決断に自信を持ち、強いママになりましょう!

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この記事を書いた人

関西在住フリーランス・シングルマザー。産後4年間の病棟介護士を経て、独学でWebライティングを開始。現在は、Webライター兼Webディレクター、編集者として複数メディアで活動しつつ、ライティング講師を務める。身軽に・自由に暮らすがモットー。

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