Webライターの名刺代わり!ポートフォリオの作り方【5つのサイト例も紹介します】

ポートフォリオってどうやって作ればいいんだろう…。専用のブログやサイトを用意すべき?どんなことを書くの?

Webライターとして案件を獲得していくにあたり、ポートフォリオは必要不可欠な存在です。

ポートフォリオとは?
自分のスキルや経歴、実績などを相手に伝えるための「作品集」のこと。Webライターのポートフォリオ=過去の執筆記事集。

いくら素晴らしいスキルや能力を持ち合わせていても、記事の「サンプル」がない限りクライアントはWebライターの実力を判断できません。実際にどんな記事を書いてくれるのかが分からなければ、不安で中々依頼に踏み切れないでしょう。クライアントが感じる不安を取り除き、スムーズに案件を獲得しやすくするためのツールがポートフォリオです。

特に実績の浅い初心者ライターや未経験者だと、ポートフォリオなしで案件を獲得するのはかなり厳しいと言っても過言ではありません。

そこで今回は、Webライターにおけるポートフォリオの重要性や作り方、見本になるサイト例を紹介していきます!

この記事で分かること
  • ポートフォリオの重要性
  • ポートフォリオに記載する項目
  • ポートフォリオの作り方
  • ポートフォリオサイト実例

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まだポートフォリオを作ってないよ…というWebライターさんは、この記事を読みながら今すぐ作成していきましょう!

目次

Webライターにポートフォリオが必要な理由

結論、Webライターがポートフォリオを作るべき理由を一言でいうと「汎用性の高い営業ツールになるから」です。

いつでもパッと実績を提示できるポートフォリオがあってこそ案件獲得の効率化や受注率のUPに繋がるわけですが、まずは具体的にどのような場面でどんな風に活用できるのかをチェックしていきましょう。

新規案件の提案時には成果物の提出が必須

あなたのことを何も知らないクライアントへ営業をかけるのであれば、もはやポートフォリオの提出は必須です。

そもそもですが、新規案件の営業で自身を売り込む際に「Webライターとして今までこんな成果を出しました!」「こんなジャンルが得意です!」「○年間活動しています!」と言葉だけで伝えても、全く信用に値しません。

信頼を勝ち取れるのは、根拠=具体的な成果物があってこそなんですね。

また、中には「明日の◯時までに納品可能なWebライターさん募集!」といった急募案件もあります。そんなときでも、予めポートフォリオを作っておけば募集に素早く対応できるでしょう。

採用率をアップさせるためにも、案件応募の効率をアップさせるためにも、ポートフォリオは欠かせません。

ポートフォリオが勝手に営業してくれる!?

そして、ポートフォリオのURLを人目につくところに貼っておけば、あなたの代わりに営業マンの役割も果たしてくれます。

人目につくところって?

  • TwitterなどSNSのプロフィール欄
  • クラウドソーシングのポートフォリオ欄

各媒体で得意分野をアピールしつつポートフォリオを添えておけば、Webライターを探している人が検索からスカウトしてくれる可能性もあるでしょう。

西田あずさ

ポートフォリオを作成する労力と比較しても、コスパの良い営業ツールになることは間違いありません!

オフラインの急な営業チャンスにも対応可能!

なお、ポートフォリオがあればオフラインでの営業時にも役立ちます。

Webライターがオフラインで仕事をもらえることなんてあるの?なんて思われている人も多いかもですが、友人や異業種交流会で出会った人からの紹介や依頼だったり、よく行くお店で職種を伝えると仕事の相談をされたり…営業チャンスはWebだけではありません。むしろWeb系フリーランスにとってオフラインでの営業は激アツですから、チャンスがあるなら積極的に挑戦すべきです。

そんなときにパッと提示できるポートフォリオがあれば、Webライターの仕事について予備知識のない相手であっても受注の種まきができでしょう。要は、ポートフォリオが名刺代わりになるのです。

思わぬ相手との契約につながる可能性もありますから、やはりポートフォリオは作っておいて損はありません。

ポートフォリオに掲載すべき10の項目

では、ポートフォリオには具体的に何を記載すればいいのか。魅力的なポートフォリオに仕上げるために組み込みたい10の項目をチェックしていきましょう。

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  1. 自己紹介
  2. 仕事に対する心がけ
  3. 対応可能ジャンル
  4. 作業可能な範囲
  5. 過去の執筆記事URL
  6. クライアントからの評価
  7. 稼働時間
  8. 納期
  9. 希望単価
  10. 連絡先(問い合わせ方法)

①自己紹介

まずは、自己紹介。
長々と書く必要はありませんが、可能な範囲で自分の情報を開示すると人柄が想像でき信頼度がアップします!

自己紹介に記載する項目例

  • 居住地域
  • 生年月日
  • 学歴
  • 職歴
  • 趣味
  • ライター歴
  • 家族構成 など

一見Webライターには関係なさそうな居住地域なども、案件によっては有利に働きますし、対面のミーティングを希望している近隣のクライアントからオファーしてもらえることも珍しくありません。学歴や趣味についても記載があれば、関連する案件を依頼してもらえる可能性もあるでしょう。

西田あずさ

顔写真やイラストなど、あなたのイメージが分かる画像もあるとより良いですね!

②仕事に対する心がけ

簡単でかまわないので、仕事に対する心がけや熱意を読んでくれる人へ向けて伝えましょう。

  • 執筆で心がけていること
  • クライアントワークへの姿勢

これらを言語化し、信頼できるWebライターだと感じてもらえるように意識してみてください!

③対応可能ジャンル

次に、対応可能ジャンル。
ある程度請け負い可能なジャンルを絞って明示すると、「オールジャンルお任せください!」と謳うより信頼性が高まります。

  • 今まで執筆してきたジャンル
  • 経験から執筆可能なジャンル
  • 得意ジャンル

これらに加え、「できます!」「得意です!」と言えるだけの根拠も一緒に明記しておきましょう。

作業可能な範囲

そして、自分が作業可能な範囲もしっかり書いておくべきです。純粋な執筆以外にどこまでの作業範囲を回収できるかによって、案件の幅が広がるからですね。

具体例

  • KW選定
  • 画像選定
  • アイキャッチ作成
  • WordPress入稿
  • インタビュー
  • 文字起こし

経験値が増えていったら、随時追記していきましょう!

⑤過去の執筆記事URL

過去の作成記事は、ポートフォリオのメイン部分。何よりも重要なパーツです。

ポイントとしては、各記事に対してしっかり付加情報を記載すること。例えば「○○のKWで検索X位」「こういった指示の元執筆した」など単に記事を掲載するだけでなく実際の成果や執筆時に気をつけたポイントなども明記しておきましょう。

なお、全くの初心者で実績がゼロの場合は、オリジナル原稿を用意すればOKです。ポートフォリオの肝は「どんな文章を書けるのかを提示すること」なので、公開の有無を気にする必要はありません。

⑥クライアントからの評価

お店選びにクチコミを参考にするのと同じ感覚で、他者からの評価は依頼の際にとても参考になるポイントです。

これまで一緒にお仕事したクライアントからの評価があるなら、積極的に掲載しましょう。クラウドソーシングの評価ページをスクショして写真を貼り付けたり、評価コメントを引用したり、ポートフォリオに自分のレビュー欄を設けてみてください。

なお私の場合ポートフォリオではありませんが、フリーランス時代はブログのプロフィールページに一緒にお仕事をするクライアント様やライター様からのコメントを掲載していました。

クライアントからのコメント
西田あずさ

気の知れたクライアント様であれば「ポートフォリオ用にコメントをください!」とお願いしてみてもいいですね!

⑦稼働時間

フリーのWebライターで活動する以上、あなた自身が個人商店のようなものです。

以下のような基本情報もしっかり記載しておきましょう。

  • 週の稼働時間
  • 営業時間
  • 連絡対応可能時間
  • 休業日

副業の方は、その旨も明示しておくと親切です!

⑧納期

なお、稼働時間に続き納期の目安もあるとより依頼の判断がしやすくなります。

  • 3,000文字程度なら3日で納品可能
  • 週に1本納品可能
  • 月間○万文字執筆可能

このように、対応できる本数や納期もしっかり記載しておきましょう。

⑨希望単価

希望単価は案件により異なってくるとは思いますが、目安が提示されているとこれもまた依頼の判断材料になります。

メニュー別に単価を設定しても良いですし、最低単価(1文字○円〜など)といった形でもOKなので、記載できそうであれば盛り込んでおきましょう!

⑩連絡先(問い合わせ方法)

最後に、連絡先や問い合わせ方法です。

せっかくポートフォリオからあなたに興味を持っても、連絡先の記載がなければオファーできません。

メールアドレスやクラウドソーシングのプロフURL、Twitterアカウント、ブログのお問い合わせページなど連絡先やどこに問い合わせれば良いのかはしっかり明記しておきましょう!

ポートフォリオの作り方3ステップ【初心者WebライターでもOK】

それでは次に、ポートフォリオの作り方を3STEPでお伝えしていきます。

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  1. 媒体を決める
  2. 掲載する記事を用意する
  3. 作成・更新する

順番に解説していくので、参考にしながら実際にポートフォリオを作ってみましょう!

STEP①ポートフォリオの媒体を決める

ポートフォリオに使える媒体は、主に以下のようなものがあります。手軽さとSEO(検索で表示されやすいか)、費用の観点で比較してみました↓

媒体手軽さSEO費用
WordPress有料(約1,000円/月〜)
note無料
無料ブログ無料
ペライチ無料or有料
Googleドキュメント×無料

クオリティが高く仕上がるうえ、ライティング以外の技術力やプロ意識をアピールできるのは断然WordPressです。

それ相応の知識と手間は必要ですが、ポートフォリオサイトとしてだけでなくブログや事業サイトとして運営できますし、SEO流入も狙えるので幅広く営業できるでしょう。

出来栄えの面でいくと、次におすすめなのはペライチ。

ホームページを作成できるサービスですが、WordPressより手軽でLP形式でポートフォリオを作っているライターさんも少なくありません。カスタマイズ性が高いので、納得のいくオリジナルサイトを作れます!

そして、最も愛用者が多い印象なのはnoteや無料ブログですね。

それぞれのサイト内から回避してきた企業からのスカウトも期待できますし、何より機能がシンプルなので初心者さんにおすすめ。もっと手軽に作りたいなら、最初はGoogleドキュメントに自己紹介や過去の記事を記載するだけでもOKです。

西田あずさ

それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、ご自身にあった媒体を選んでみてくださいね!

STEP②掲載する記事を用意する

媒体が決まったら、ポートフォリオに掲載する記事を用意しましょう。

記名でも無記名でも構いませんが、信頼性が高いのは断然「記名記事」です。該当記事があるなら、優先的にピックアップしてください。

ただし、ここで忘れてはいけないのが、ポートフォリオへ記事を掲載する際は必ずクライアントへ掲載許可をとること。記名記事であっても無記名であっても、クライアントの意向によっては公開不可なケースも珍しくありません。

もしも掲載不可な記事があれば、どんなジャンルを何本、どんな心がけで執筆したかを記載するなど別のアピール方法を考えてみましょう。

STEP③作成・更新する

西田あずさ

ポートフォリオの媒体と、掲載する記事が準備できたらさっそく作成していきましょう!

まずは難しく考えず、それぞれの項目を盛り込み1度作成してからブラッシュアップ。後半で紹介するポートフォリオサイト例も参考にし、見た目にも拘ったページを作ってみてください。

なお、ポートフォリオは、公開できる記事が増えた際に随時更新していくのもポイントです。ポートフォリオが更新されていないと「現在は活動していない」と捉えられる可能性もあるので注意しましょう!

Webライターのポートフォリオ例!サンプルサイトを5つ紹介

では最後に、Webライターさんの素敵なポートフォリオの事例を紹介していきます。ポートフォリオを作る際の参考にしてみてくださいね。

例1.きゃんたさんのポートフォリオサイト(WordPressブログ)

作者きゃんた(@k_s_k_writing)さん
URLhttps://kskstagram.com/portfolio
媒体ブログ(WordPress)

主にフードライターとして活動するきゃんたさん。

自身が運営されているブログにポートフォリオを設けており、実績の一部として運営ブログの成果も明示されています。特にブログやメディア運営も並行しているライターさんはかなり参考になるのではないでしょうか。

西田あずさ

スキルや仕事への心がけも簡潔かつ分かりやすく、「何ができる人なのか?」が非常に分かりやすいポートフォリオです!

例2.岡筋耕平さんのポートフォリオサイト(ペライチ)

岡筋耕平さんのポートフォリオ
作者岡筋耕平(@re95g_buzz)さん
URLhttps://peraichi.com/landing_pages/view/okasujikouheisite
媒体ペライチ

ライティング講師業にも携わる岡筋耕平さん。

ペライチでLP風に制作されているポートフォリオ。実績や経歴、過去の作品集と共に提供コンテンツも紹介されており、単なるポートフォリオというよりは「事業内容紹介ページ」といった感じに仕上げられています!

西田あずさ

画像も豊富でクオリティの高さには驚きました。ペライチの有料プランを使っているとのことですが、これだけのサイトを作れるなら課金を検討する価値ありですね!

例3.田中なおさんのポートフォリオサイト(WordPressブログ)

作者田中なお(@webwriter_tana)さん
URLhttps://tanachu-blog.com/portfolio/
媒体WordPress

副業Webライターの田中なおさん。

まずクライアントが最も知りたいであろうWebライターとしての経歴や過去の実績、営業時間などの情報を提示し、後半に自己紹介を持ってきているスタイルのポートフォリオ。副業だからこそ、Webライターとしての稼働時間や連絡対応可能時間などを詳しく明記されています。記事作成時利用ツールも記載されており、信頼性のアピールもバッチリですね◎

西田あずさ

この人副業みたいだけど大丈夫かな…?というクライアントさんの不安をしっかり取り除けるポートフォリオに仕上がっています!

例4.根本一凛さんのポートフォリオサイト(Wix.com)

作者根本一凛​さん
URLhttps://nemotoichirin.wixsite.com/my-site
媒体Wix.com

Webライターの根本一凛​さん。

Wix.com」を利用しためちゃくちゃクールなポートフォリオサイト。「経歴」「実績」「お問い合わせ」メニューを設置し、視覚的にも見やすいサイトに仕上げられています。

西田あずさ

内容はもちろんですが、デザインや配色など参考にしたいポイントがわんさか!センス溢れるポートフォリオです。

例5.小花絵里さんのポートフォリオサイト(note)

小花絵里さんのポートフォリオ
作者小花絵里(@writerERI)さん
URLhttps://note.com/writer_eri/n/nf50b05d21be3
媒体note

フリーランスWebライターの小花絵里さん。

noteに自身の経歴や実績を明記したうえで、実際のポートフォリオ(過去に執筆した記事)はWordPressブログへリンクしてそちらで紹介するスタイル。必要な情報が簡潔に述べられており、不動産ライターとしての実績や専門性の高さをしっかり伝えられています!

西田あずさ

「noteを始めた理由」として熱い想いも語っていて、note内を回遊してきたクライアントさんへしっかりノックオンできているなと感じました。

Webライターは必ずポートフォリオを作っておこう!

というわけで今回は、Webライターにおけるポートフォリオの必要性や作り方について紹介しました。

Webライターが案件をスムーズに獲得していくためには、最早ポートフォリオが必須です。営業の自動化にもなりますから、「もう案件に応募することは少ないよ!」なんて人でも作っておいて損はありません。

なお、ポートフォリオにおいて最も大切なのは「どんな記事が書けるのかを伝えること」ですが、事例として紹介したサイトも参考にしつつ自分の強みや人柄も上手く伝えられるようなサイトを制作してみましょう。

あなたの魅力がひと目で分かる素敵なポートフォリオサイトを作ってみてくださいね!

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この記事を書いた人

関西在住フリーランス・シングルマザー。産後4年間の病棟介護士を経て、独学でWebライティングを開始。現在は、Webライター兼Webディレクター、編集者として複数メディアで活動しつつ、ライティング講師を務める。身軽に・自由に暮らすがモットー。

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