フリーランスにおすすめの会計ソフト3つを比較【ここから選べば間違いなし】

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フリーランスは確定申告も事業の資金管理も全て自身でおこわなければならず、それも正確に・漏れのない処理が必須です。しかし特に初心者にとって、会計作業や確定申告は大きなハードル…。そんな悩みを解決してくれるのが「クラウド会計ソフト」です!

クラウド会計ソフトとは?
事業における収支の記録や仕訳作業、帳簿作成、請求書作成、確定申告の準備までをサポートしてくれるWebツールのこと。

クラウド会計ソフトを導入すれば経理業務の効率化が叶い、手間や負担を大きく軽減できます。会計作業や確定申告の手間と負担を大きくカットできるので、自分が本当にやるべき仕事に集中でき、成果アップにもつながるでしょう。

この記事では、クラウド会計ソフトを導入するメリットから選び方、おすすめソフトまでを初心者向けにわかりやすく解説していきます。ぜひ比較検討の参考にしてみてください。

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目次

フリーランスがクラウド会計ソフトを使うべき理由

クラウド会計ソフトは、インターネット上で会計業務を管理できるツール。導入すれば日々の会計作業・確定申告をほぼ自動化できるので、簿記や会計の知識がなくても正確かつ簡単に経理業務を完結できます。経理・会計・税務処理などをすべてを自身でおこなわなければならないフリーランスにとって、非常に強力なサポーターになってくれること間違いありません。

まずは、クラウド会計ソフト導入の具体的なメリットを詳しくみていきましょう。

  • 収支の記録がスムーズになる
  • 高度な知識不要で帳簿を作れる
  • 手動によるミスを防げる
  • 請求書・領収書などの発行もできる
  • 確定申告が簡単になる
  • 業績の分析に役立てられる

1.収支記録がスムーズになる

フリーランスは確定申告に向け、売上がいつ・いくら発生し、いつ入金されたのか?経費をいつ・何に・いくら使ったのか?といった情報の記録が必須です。手動の場合、複雑な入力作業・書類の整理などを伴い非常に手間がかかるでしょう。しかしクラウド会計ソフトを導入すれば、手作業による収支記録はほぼ必要ありません。ソフトが銀行口座やクレジットカードから自動で入出金明細を取得し、お金の動きを全て記録してくれるからです。

出典:

現金での取引は別途登録する必要はあるものの、これだけでも大きな業務効率化が叶うでしょう。売上は振込入金のみ・経費はクレジットカード決済や銀行振込のみといったフリーランスであれば、収支記録の完全自動化も可能です!

2.高度な知識不要で帳簿を作れる

またクラウド会計ソフトには、取得した取引データをもとに自動で仕訳作業をおこなう機能も備わっており、これもフリーランスにとっては非常にありがたいポイントです。

そもそも「仕訳」とはすべての収支に対しひとつずつ借方と貸方に分け、勘定科目(項目)を設定して仕訳帳と呼ばれる帳簿に記載する作業のこと。記帳のイメージは、以下の通りです。

↑私がフリーランス時代に作成した仕訳帳

この仕訳は大半のフリーランスが利用するであろう青色申告で最大の控除を受けるために必須作業であるにもかかわらず、簿記の知識なくして適切に記帳するのは簡単ではありません。そこでクラウド会計ソフトを導入すれば、難しい会計用語や仕訳ルールを理解していなくても正確に処理できるようになります!仕訳帳以外にも申告に必要な全ての帳簿作成機能が備わっているので、クラウド会計ソフトがあれば手間を省けるだけでなく税理士の依頼コスト削減にもつながるでしょう。

西田あずさ

知識がない場合はフリーランスでも顧問税理士の必要性が出てきますが、クラウド会計ソフトがあれば依頼せずに対応できるケースが大半だと思います!

3.手動によるミスを防げる

会計業務における「ミス」や「抜け漏れ」を防げるのも、クラウド会計ソフトを活用する大きなメリットです。

手動で作業する場合、経費を計上する際に金額を間違えたり、二重で登録したり、そもそも転記が漏れてしまったり…月間や年間で集計する際に、計算を間違えることもあるでしょう。誤った会計をしたまま申告すると虚偽の行為とみなされペナルティを課されかねませんが、クラウド会計ソフトを活用すればそのようなトラブルを未然に防げます。

西田あずさ

ミスに気付いて、修正して、帳簿を整え直す…といった手間を削減できますし、ソフトなら計算間違いもまずありません!

4.請求書・領収書などの発行もできる

クラウド会計ソフトの多くには、請求書や領収書、見積書などの発行機能も備わっており、取引先への書類作成も簡単に行えます。

の請求書作成画面

手書きやエクセルで作成する手間を省きプロフェッショナルなフォーマットの書類を作れるほか、作成した書類はそのまま会計データに連携が可能。これにより、請求から売上記録・入金管理までが非常にスムーズになります。

西田あずさ

請求管理と会計が一緒にできるのは、非常に便利です!

5.確定申告が簡単になる

フリーランスにクラウド会計ソフト導入をすすめる最大の理由は、確定申告が超簡単・スピーディーになること。申告に必要な帳簿作成から適用される控除の案内・計算、申告書の作成までをほぼ自動でおこなってくれるので、収支データが正確であればあっという間に確定申告の準備が完了します。

初心者にとってはイメージしづらいかもしれませんが、確定申告はなかなかハードな作業であり、毎年初旬の申告時期には、あたふたしているフリーランスのSNS投稿もしばしば…。

さらに青色申告を利用する場合は複雑な帳簿作成が必要であり、初心者にはかなり難題です。知識がない・税理士さんにも頼らない状態では、最大65万円の控除を逃す羽目にもなりかねません。

しかしクラウド会計ソフトを導入&活用しておけば、申告のハードルはグッと下がります。上述した通り金融機関から取引データを自動取得し帳簿作成までおこなってくれるので、現金取引がほとんどないようなフリーランスなら簡単なチェックのみで完結するでしょう。

西田あずさ

私の場合、確定申告の書類作成はいつも30分足らずで終わってましたね。SNSを見て「何がそんなに大変なのw」と思ってたぐらいです(笑)

確定申告にかんする知識がない・簡単に済ませたいと考えるフリーランスは、絶対にクラウド会計ソフトを導入すべきだと言えます。

6.業績の分析に役立てられる

クラウド会計ソフトは確定申告に必要な会計業務だけでなく、登録されたデータをもとに業績の分析に役立つ資料も出力が可能。例えば売上や経費、資金の残高推移を自動でグラフ化したり、月次・年次の収支レポートを作成したりしてくれます。

出典:ネーフォワードクラウド会計サポート

このような機能も活用すれば、売上や経費はどのように変動しているのか?どの支出が多いのか?利益がどのくらいあるのか?といった情報が可視化されるので、事業をより伸ばしていくための分析や判断も素早くできるようになるでしょう。頻繁にチェックすることで、モチベーションアップにもつながります!

フリーランスがクラウド会計ソフトを選ぶポイント

クラウド会計ソフトはさまざまな種類があるものの、基本的には長く使うものであり、簡単には乗り換えられません。別のソフトへ移行すると、各種データの登録作業を初めからやり直す必要があり面倒だからです。よって、機能や操作感が自分に合うかの事前確認は必須。導入前は各ソフトで用意されている無料お試しサービスを活用し、これから解説するポイントを参考に相性をチェックしてから契約に進みましょう。

  1. 操作性やデザイン
  2. 使える機能
  3. コストパフォーマンス

1.操作性やデザイン

「使いにくいな」と感じるソフトは、せっかく導入しても逆に非効率的になる可能性があります。なのでまずは、画面のレイアウトやメニューの構成が使いやすいか、視覚的に分かりやすいデザインになっているか、情報量が自分に適しているかといった使い勝手をしっかり確認しましょう。

西田あずさ

「ドラッグ&ドロップで作業できる」「用語ひとつひとつにガイドが表示される」などソフトそれぞれ工夫もありますが、何が自分にとって使いやすいかは実際に触ってみないと分かりません!

特に、日々の収支管理・確定申告時の帳簿作成がスムーズにできそうかは要チェックです。スマホでも使いたいと考えている方は、モバイルアプリの操作感もしっかり確認しておいてくださいね。

2.使える機能

クラウド会計ソフトは「どのソフトのどのプランを選ぶか」により使える機能が異なります。ハイスペックなものを選んでも使いこなせるとは限らないので、自分に必要な機能を明確にしてそれに対応するソフト・プランを選択しましょう。必要なスペックの判断方法は、以下を参考にしてみてください。

効率化したい作業必要な機能例
日々の収支管理自動仕訳、銀行・クレジットカード連携、収支レポート etc
請求書の作成・管理請求書作成、自動売上登録、取引先管理 etc
領収書管理領収書スキャン、経費自動計上、キャッシュフロー管理 etc
売掛金・買掛金の管理売掛・買掛管理、支払い予定通知、会計帳簿作成 etc
事業成長を見据えた事業管理詳細レポート、予算管理、部門別会計 etc
西田あずさ

ちなみに「毎月の取引(お金の動き)が10〜20件程度で会計のことは分からない!確定申告もはじめてやるよ!」といったフリーランスの場合、一旦は申告に向けた準備さえしっかり整えばOKかなと思います。今回紹介するソフトなら、各社最安プランで問題ないかと!

また銀行やクレジットカードとの自動連携機能を使いたいと考える場合、大前提として自分の使っている金融機関に対応しているソフトを選ばなければなりません。そのうえで実際にスムーズな連携が可能かを確認し、取引データが正しく反映されるかも試すのがベター。会計業務の知識が皆無なのであれば、サポート体制や問い合わせ時のレスポンスの早さなどもあわせてチェックしておきましょう。

3.コストパフォーマンス

使い勝手や機能を確認したら、希望のソフトおよびプランと、月額費用のバランスもチェックしましょう。今回紹介するクラウド会計ソフトは月額にすると約900円〜利用できますが、価格だけで選ぶのはNG。無料お試しを活用したうえで「受けたいサービスと金額が見合っている」と思えるソフトやプランを選ぶことが重要です。

西田あずさ

年払いで割引が受けられるケースもあるので、それも踏まえて判断してみてください!

フリーランスにおすすめのクラウド会計ソフト3選

それでは、フリーランスにおすすめのクラウド会計ソフトを紹介していきます。クラウド会計ソフトは実に種類が豊富ですが、今回は特に人気の高い3社をピックアップしました!

スクロールできます
料金(税抜)年払い10,300円/年〜年払い10,800円/年〜年払い11,760円/年〜
申告対応白色申告
青色申告
白色申告
青色申告
白色申告
青色申告
扱いやすさ解説が豊富スマホ・PCともに家計簿感覚で扱いやすいステップ式で初心者向き
連携可能な金融機関主要金融機関に対応電子マネー・ポイントを含む多岐主要金融機関に対応
請求書作成機能全プラン利用可別サービスとの連携が必要全プラン利用可
サポート体制電話サポート充実
※最安プランはチャットのみ
※電話サポートは上位プラン※電話サポートは上位プラン
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
※サポート形態や機能範囲は利用するプランによって異なる場合があります

それぞれの特徴について、以降で詳しく解説していきます。

1.やよいの青色申告オンライン

料金(税抜)セルフプラン:10,300円/年 初年度無料キャンペーン中!
ベーシックプラン:17,250円/年 初年度無料キャンペーン中!
トータルプラン:30,000円/年 初年度半額キャンペーン中!
申告対応青色申告・白色申告
連携可能な金融機関主要金融機関に対応
請求書作成機能全プラン利用可
サポート体制電話サポート充実※最安プランはチャットサポートのみ
おすすめポイント老舗ブランドの安心感
操作方法から会計業務相談まで、充実のサポート体制※ベーシックプラン以降
※2025年2月時点

は、会計ソフトの老舗ブランド「弥生」が提供する個人事業主向けのクラウドソフトです。使い勝手はややオーソドックスな印象ですが、弥生ブランドの強みであるサポート体制が大きな魅力。3種類あるプランのうち、中間プラン以降からは他に見ない充実のサポートが用意されています。

ただし機能は全プラン共通なので、サポートが不要だという方は最安プランで十分でしょう。サポート重視の場合はベーシック以上のプラン、さらに幅広いサポートや追加機能を求めるならトータルプランを検討してみてください。

なお、今なら初年度の利用料金が優遇されるキャンペーンが実施されており、「セルフプラン」および「ベーシックプラン」は1年間の無料利用が可能です。老舗ブランドの安心感と手厚いサポートを重視する方は、この機会にぜひを試してみてください!

2.マネーフォワードクラウド確定申告

料金(税抜)パーソナルミニ:年払い900円/月〜
ベーシックプラン:年払い1,280円/月〜
トータルプラン:年払い2,980円/月
申告対応青色申告・白色申告
連携可能な金融機関主要金融機関から電子マネー、ポイントサービスまで幅広く対応
請求書作成機能「クラウド請求書」との併用が必要
サポート体制電話サポートは上位プランのみ
おすすめポイント家計簿アプリとの連携で事業・プライベート一括管理可能
金融機関の連携先が幅広く電子マネーやポイントサービスにも対応
※2025年2月時点

は、家計簿アプリで有名なマネーフォワード社が提供する個人事業主向けクラウドサービス。家計管理も含めて一元化も可能。使い勝手・機能・コスパのトータルバランスが良いソフトであり、最大の強みは非常に幅広い金融機関との連携に対応していること。銀行口座・クレジットカードだけでなく、電子マネーやポイントサービスまで多数の連携先が用意されており、手入力の手間を大幅に削減できます。

西田あずさ

わたしは他のソフトからに乗り換えた経験があるのですが、他社では対応していなかったクレカや電子マネーと連携でき、非常に便利でした!

また、家計簿アプリとの連携で事業もプライベートも一括で管理できるのも魅力。スマホアプリやWeb画面のデザインもスタイリッシュで見やすく、家計簿の感覚で事業用のお金を管理できます。さらに仕訳が高精度で自動化の度合いが高いので、会計業務をほぼソフトに任せて手間を減らしたい人にとっては非常に強力な選択肢になるでしょう。

効率化重視の方ほど、の検討をおすすめします!

3.freee会計

料金(税抜)スターター:年払い980円/月〜
スタンダード:年額払い1,980円/月〜
プレミアム:年額払い3,316円/月
申告対応青色申告・白色申告
連携可能な金融機関主要金融機関に対応
請求書作成機能最安プランから利用可能
サポート体制電話サポートは上位プランのみ
おすすめポイント初心者でも分かりやすいシンプルな操作感
事業拡大や法人化にも対応しやすい拡張性
※2025年2月時点

「会計知識ゼロでもOK」をコンセプトにしたシンプルな操作感に定評があるクラウド会計ソフトです。操作画面は初めて見る人でも迷いにくいよう、ステップ形式で案内してくれるのが大きな特長。確定申告書類や決算書までを、初心者でも難なく作成できます。

電話サポートは最上位プラン「プレミアム」でしか利用できないものの、ガイドが充実しているので、大半の問題は自力で解決できるでしょう。請求書や見積書など各種書類もソフト内で楽々作成可能です。

なおは初心者が扱いやすい一方で、将来の事業規模拡大にも対応しやすい拡張性も持ち合わせています。給与計算freeeや人事労務freeeといった他のサービスと連携でき、将来的にスタッフを雇用したり法人化を検討したり場合もスムーズな拡張が可能。直感的な操作感にこだわりたい方事業拡大・法人化を検討している方を選ぶと良いでしょう。

まとめ:フリーランス初心者こそクラウド会計ソフトを導入しよう

以上、クラウド会計ソフトを導入すれば仕訳・帳簿作成の自動化が叶い、大幅に時間を節約できます。確定申告の書類も全て作成してくれるので、知識がなくても青色65万円控除を狙いやすいのもポイント。特に今回ご紹介した3つのソフトは機能が充実しており、初心者でも安心して利用できるでしょう。

おすすめのクラウド会計ソフトまとめ

ソフト向いている人
老舗ブランドの安心感と手厚いサポートを重視する人
経理にかける時間を最小化したい人
知識ゼロで直感的な操作感を求める人

いずれも無料トライアルを実施しているので、まずは試しに自分の口座やクレジットカードを連携し、仕訳の自動化や申告書作成の流れをぜひ一度体験してみてくださいね。

西田あずさ

クラウド会計ソフトを活用して経理作業をスマートにこなし、本業に集中できる時間を増やしましょう!

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この記事を書いた人

関西在住フリーランス・シングルマザー。産後4年間の病棟介護士を経て、独学でWebライティングを開始。現在は、Webライター兼Webディレクター、編集者として複数メディアで活動しつつ、ライティング講師を務める。身軽に・自由に暮らすがモットー。

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