【ライター必見】Webライティングの「トンマナ」とは?

Webライティングにおけるトンマナとは、文章の雰囲気に統一感を持たせ、読み手に与える印象をコントロールするために定められているルールのこと。 具体的には「文体や表記、装飾などを統一させること」を指します。

Webライターが守るべきトンマナは、マニュアルに書かれていることもあれば、既存記事から読み取る必要がある場合も。内容は、サイトによってさまざまです。ただ、いずれにせよ絶対に守らないといけません。

そこで今回は、Webライティングにおけるトンマナの具体例を示しつつ、確実にトンマナを取り入れる方法について解説していきます!

この記事で分かること
  • Webライティングにおけるトンマナの重要性
  • トンマナの具体例
  • トンマナを確実に取り入れる方法

なおこの記事の筆者は、フリーランスのWebライターを経て、コンテンツ制作会社およびWebライティングスクールを運営する経営者。ディレクターとして、メディアのトンマナを整える立場でもあります。

数多くのWebサイトを手掛けている私が現場の様子を交えつつお話ししていくので、初心者Webライターさんはぜひ参考にしてくださいね!

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目次

Webライティングでトンマナが定められている理由とは?

まず大前提として、トンマナが定められている理由は主に以下の通りです。

  • サイトの目的や主張を統一させるため
  • 記事のテイストを合わせるため
  • 修正業務を減らすため

当然ですが、記事を書くサイトの目的や主張を知らなければふさわしい記事は書けません。例えば同じ「美白 コスメ」というキーワードで記事を書く場合でも、掲載サイトのテーマが「20代の女性がもっとキレイになるためのWebサイト」なのか「更年期にまつわる肌トラブルに特化したサイト」なのかで、使うべき言葉が変わりますよね。

あくまでも、記事はWebサイトを構築する要素の1つ。記事単体で考えずに全体のバランスを見るのはとても大切です。なので、執筆前にサイトの役割や主張は必ず確認しておきましょう。

西田あずさ

また、ディレクターの目線で言わせてもらうと、装飾や言い回しなど些細な修正はできるだけ避けたい業務です。

1つの記事で幾度もやり取りをするのは、お互い時間の無駄ですからね。より早く、良いものを仕上げるためにも、トンマナは必要不可欠なのです。

Webライティングにおけるトンマナの具体例5つ

なお、各メディアで定められているトンマナは以下5つの項目に分かれていることが多いです。

  1. 構成・文字数
  2. 文体・語尾
  3. SEO
  4. 各種文字の使い分け
  5. 禁止ワード・NG表現

これら全てに決まり事があるサイトもあれば、一部だけの場合もあります。具体的に見ていきましょう。

1.構成・文字数

1つ目は、構成や文字数について。例えば、以下のような感じです。

構成・文字数に関するトンマナの例

  • 導入文・まとめは300文字以内
  • H2直下は200文字程度、H3は300文字程度
  • H2の下にはH3を2つ以上入れる
  • 一文の長さは70文字以内

上記は基本的なパターンで、もっと細かく決められているサイトもあります。文字数が決められている記事なら構成の段階で見出しがいくつ必要かなどの目安がつくので、慣れればやりやすいかもしれませんね。

2.文体・語尾

2つ目は、文体や語尾について。

まず文体は「です・ます調」なのか「だ・である調」なのかを基本に、カジュアルなのか、堅めなのか(常態か敬体か)など、雰囲気的なものも含まれます。

文体による違い

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西田あずさ

同じ意味の文章でも、文体を変えると印象がガラリと変わりますよね。ここが違ってくると記事によってバラつきが出るので、指定されることが多いです。

そして語尾の表現は、使用可・不可が決められていることがほとんど。例を挙げてみますね。

語尾の表現

  • 「!」や「?」はできるだけ使わない
  • 「~でしょう」や「~と思います」は禁止
  • 問いかけ・語りかけは頻度を少なく
  • 体言止めは1つの見出しに3回まで

この辺りは、読者にどんなイメージを抱いてほしいのかに関わる部分。なので、サイトのターゲットやジャンルによって異なる感じですね。もし「既存記事に合わせて」と言われた場合は、上記のポイントを意識すると良いでしょう。

3.SEO

3つ目は、SEOについて。

例えば「H2・H3にキーワードや関連キーワードをできるだけ入れる」などの決め事です。ときには、共起語リストをこちらで用意し、本文に含めてもらうようお願いされることもあるでしょう。また、クライアントによっては「共起語の含有率を70%以上に!」など指定されることもあります。

西田あずさ

これを決めておけば、初心者WebライターとベテランWebライターが書いた記事の差を無くす効果があるんです!

SEOに詳しくないWebライターにとっては、単に「SEOを意識してください!」と言われるよりやりやすいんじゃないでしょうか。

ちなみに「SEOをどこまで意識するのか」については、既存記事から読み取るのが難しい部分です。特に指定されなかった場合は、必ず事前に確認しておきましょう。

4.各種文字の使い分け

4つ目は、ひらがな・カタカナ・漢字漢数字などの使い分けについて。

「表記ルール」「汎用表記」などと呼ばれることもあります。例を挙げると、こんな感じですね。

ひらがな・漢字の使い方に関するトンマナ例

使う表記使わない表記
さらに更に
したがって従って
ぜひ是非
ただし但し
分かるわかる
持つもつ
全てすべて

アルファベット・カタカナの使い方に関するトンマナ例

使う表記使わない表記
PCパソコン
Webウェブ、WEB、web
ワードプレスWordPress

数字の使い方に関するトンマナ例

使う表記使わない表記
4桁以下10001,000
5桁以上1万500015000、15,000
大雑把な数字数千回、2~3回数1000回、2,3回
数え方1つ目、2つ目一つ目、二つ目
年齢20歳20才

その他のトンマナ例

使う表記使わない表記
国の名前アメリカ、イギリス米国、USA、英国、UK
時間13時午後1時、13:00
金額表示1,100円(税込)1,000円(税抜)、税込1,000円
2022年’22年、令和4年
ナンバリング1.○○
2.××
①〇〇
2.××

これらの他に、人名の書き方(敬称なし、さん付け、フルネームなど)や、数え方(1つ、1個)単位(Kg、KG)など、指定されることのある項目は多岐に渡ります。

西田あずさ

なんと、表記ルールだけで100個以上あるサイトもあるほど。ある意味力技ですが、統一感を出すためには大切な決まり事なんですね。クライアントから指示がなければ、既存記事を参考にしてみましょう。

5.禁止ワード・NG表記

5つ目は、禁止ワード・NG表記について。

運営者の好みやサイトのカラーで決められていることもありますが、法律で禁じられている表現もあります。

例えば、健康食品やサプリメント販売の記事なら、薬事法により「絶対に治る」「〇〇に効く」といった記述はNG。他に、サービス比較の記事だと「安心できる」「優れている」といった抽象的で消費者に誤解を与えるような表記は避けるなど、ジャンルや取り扱うテーマによって様々な禁止事項があります。

西田あずさ

禁止事項は無視できないので、クライアントから指示が無くても執筆前に確認しておいたほうが良いですね!

CMS(WordPress)入稿に関するトンマナの具体例3つ

次に、WordPressなどのCMS入稿に関するトンマナの具体例を3つみていきましょう。

  1. 装飾ルール
  2. ページデザイン
  3. 配色
西田あずさ

何も指定がない場合は既存ページに合わせることになりますが、そんなときもこれら3つを意識すると良いです!

1.装飾ルール

まずはマーカーや太字、文字サイズ設定などの装飾ルール。

これらは基本的に手動で行うものですが、1人1人が好き勝手にやってしまうと収拾がつかなくなります。装飾ルールに関しては、おそらくこんな感じで指定されているサイトが多いんじゃないでしょうか↓

装飾ルールの例

  • マーカーは改行ごとに1ヶ所まで
  • マーカーは一文全てに引く
  • 太字には句読点やカギカッコを含める
  • 強調したい箇所はボックスで囲う

ただ、大切なのはバランスです。なので、ルールばかりに捉われず全体を俯瞰して使うようにしましょう。

西田あずさ

ルールに則っているからといってゴテゴテに装飾すると逆に見にくくなり、最も重要な「ユーザビリティ」が低下する恐れがあります!

2.ページデザイン

次に、画像サイズや改行ルールなどのページデザインです。

例えば、改行であれば「。ごとに入れる」「3行ほどの固まりごとに入れる」。画像は「H2直下に入れる」「H3がある場合はH2直下の画像は無しでH3の下に入れる」など。サイトによってルールを定めていることがあります。

こちらに関しても、分からなければなるべく既存記事に合わせると良いでしょう。特にルールが定められていなくても、記事によってバラつきがあるのは不自然です。

西田あずさ

画像選定を要求された場合も、なるべく他の記事とテイストを合わせられると良いですね。

3.配色

最後はサイト内の画像や装飾の配色です。

サイトによっては使っても良い色が決められている場合もあるので、きちんと把握しておきましょう。アイキャッチや挿入する画像を作るのであれば、尚更大事ですね。

ちなみに当サイトでは、ブルーグリーンを基調としたパーツを用意しており、基本的にフォントカラーは黒、マーカーは黄色で統一しています。あまり多くのカラーを使うと読者の目を疲れさせてしまううえ、記事の主役はあくまでも文章。なので個人的にはシンプル・イズ・ベストかな、と考えています。

これはあくまで当サイトにおける配色についての考え方ですが、こんな感じで色使いにもこだわっているクライアントは少なくありません。

西田あずさ

特に指定されなくても、サイトデザインを見て「使うべき色」を判断できるようになっておきましょう!

トンマナを確実に取り入れる方法

トンマナはどうやったら確実に守れるんだろう?

こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、正直なところ以下を徹底していくしかないです。

  • 指示があったらそれを厳守する
  • 指示がないなら既存記事を細かい点まで研究して真似をする

具体的な手順としては、こんな感じですかね↓

  1. 用意されているもの(マニュアル等)にざっと目を通す
  2. サイト内の記事をいくつか読んで雰囲気を掴む
  3. トンマナを意識しつつ執筆する
  4. 抜け漏れがないかチェックする

かなり泥臭いやり方ではありますが、コピペチェックのようにツール化できることではないため、頭に叩き込んで厳守していくほかありません。たとえ100個以上の表記ルールがあろうと、仕事を受けたからにはきちんと従わないといけないです。

覚えきれないならプリントアウトして、ちょこちょこ確認しながら執筆するのもアリ。同じメディアで2〜3回執筆すれば、ある程度は慣れてくるでしょう。

まとめ:Webライターならトンマナの把握は必須

トンマナはただの規則というよりも、クライアントとWebライターの意識を共有し、記事の質を向上させるために必要な決まり事です。

読者に伝えるべき情報を分かりやすく届けるためにも、トンマナの遵守は必須。もし、執筆前にクライアントから提示がなかったら、自分で既存記事を研究して確認しましょう。何も言われなかったからといって、他の記事とあまりにも違うトンマナで執筆してはいけません。

西田あずさ

トンマナは、読者ファーストにつながる大切なルールです。きちんと把握して、誠意ある仕事をしましょう!

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この記事を書いた人

関西在住フリーランス・シングルマザー。産後4年間の病棟介護士を経て、独学でWebライティングを開始。現在は、Webライター兼Webディレクター、編集者として複数メディアで活動しつつ、ライティング講師を務める。身軽に・自由に暮らすがモットー。

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