【記事の書き方】Webライティングの基本手順を5ステップでご紹介

Webライティングで質の高い記事を書くためにまず意識すべきは、手順を守ることです。漠然と書き進めてしまうと情報がまとまらず、クオリティが下がりがち。執筆もスムーズに進まないので、「めちゃくちゃ時間がかかったのに満足いく記事にならなかった…」みたいなことになりかねません。

ではどう進めるのが正解なのか。記事を書く基本手順はこちらの通りです↓

  1. テーマについてざっと調べる
  2. 記事を読むのはどんな人なのか考える
  3. 記事の材料を集める
  4. 記事の骨組みを作る
  5. 本文を書いていく

これらの詳細については、以降で詳しく解説していきます。Webライティングの全体像を掴み、スムーズかつ質の高い記事執筆につなげてみてください!

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目次

Webライティングの手順1.テーマについてざっと調べる

まずは、クライアントから指示された(自分が書きたい)内容に基づき、記事で扱うテーマについてざっと調べます。

とはいえ、これは記事の内容をガチッと定めていくための下調べなのでサラッとでOK。そのテーマに関する基礎知識を調べたり、同じテーマを扱っている他の記事にはどんなことが書かれているのかを確認したり、全体像を掴むイメージですね。

例えば、クライアントから「児童手当についての記事を書いてください」と依頼された場合…

そもそも児童手当とは何なのか、何を目的に作られた制度なのか、対象者は誰でいくらもらえるのか、どんなルールが定められているのかなどの基本情報を確認し、「児童手当」などとGoogle検索してみて他のメディアはどんな記事を公開しているのかを調べる。

そして「”家事 時短”というキーワードで記事を書いてください」と依頼された場合…

Googleで「家事 時短」と検索して他のメディアがどのような記事を書いているのかをチェックしつつ、家事を時短する方法は具体的にどんなものがあるのかを調べる。

といった感じ。詳しいリサーチは後で行うので、この段階では大体のイメージを掴む程度で構いません。

端折るのはNG
テーマについての下調べは、サラッとで良いとはいえ大事な手順。ここでテーマについてなんとなくでも把握しておかないと、次のステップ以降がスムーズに進みません。

Webライティングの手順2.記事を読むのはどんな人なのか考える

記事のテーマをなんとなく掴めたら、次にその記事を読むのがどんな人なのかを考えていきます。

記事を読む人のことを「想定読者(ターゲット)」「ペルソナ」などと呼び、それぞれ違いがあるんですが、いずれにせよこれはめちゃくちゃ重要なステップ。案件によってはクライアントに指定されることもあるものの、これらを決めない限り記事の内容が定まらないほか、良い記事に仕上げられません。

そもそもですが、同じテーマであっても読む人によって求めている情報は異なります。

例えば「Webライターとして月10万円稼ぐ完全ガイド」みたいな記事の場合。「今からWebライターを始めたい人」に向けて書くなら「Webライターとは?」「どんな案件の種類があるの?」みたいな基礎知識から始めるべきでしょう。でもこれが同じでもこれが同じ「10万円を稼ぐ」というテーマでも既に3万円、5万円と稼いでいる方に向けて書くんだったら、基礎的な情報は求められていません。そこは省略して、「よりスキルアップしつつ効率的に仕事をとっていくコツ」みたいなのをメインでお話すべきでしょう。

こんな感じで、誰に向けて書くかによってコンテンツの内容は変わってくるんですね。

よって、ここでは単に相手がどんな人なのかを考えるだけじゃないです。どんな悩みを持っているのか、記事で何を知りたいと思っているのかなども明確にしていかないといけません。

西田あずさ

記事を届ける相手を考える工程の重要性や具体的なやり方については、「Webライティングにおけるペルソナの決め方【本質を理解してから設定しよう】」で詳しく解説しています!

誰にでも対応できる記事は軸がブレる
相手によって記事の内容が変わるなら、誰にでも対応できるように幅広く情報を盛り込めば良いんじゃないの?と思われたかもしれません。でもそんな記事は軸がブレてしまって、結局誰にも刺さらない。つまり低品質な記事になっちゃうんです。良いコンテンツ制作は、届ける相手を考えることから始まります!

Webライティングの手順3.記事の材料を集める

記事の読者がどんな人なのか決まったら、その相手が満足するコンテンツを作るために「材料集め」をしていきます。

この工程は「リサーチ」と呼ばれており、詳しいやり方は「質の高いWebライティングにつながるリサーチのテクニック【ライター必見です】」で解説していますが、ここではステップ①で調べた情報以上に「濃い情報」を入手していかないといけません。設定した想定読者・ペルソナの属性や抱える悩みに基づいて「教えてあげるべき情報」をなるべく多く集め、最終的には取捨選択して記事に盛り込むものをピックアップしていきます。

例えば「料理の時短術」を「フルタイム勤務で保育園児の子供がいるママさん」に向けて書く場合…

  1. 料理を効率良く進める方法(複数)
  2. ①を実現するために必要なツール
  3. ①を実現するために有効な買い物方法
  4. 子育て家庭におすすめの時短料理レシピ etc

大きなカテゴライズとしてはこのような情報を集めます。その中から実際に活用する情報を選び、記事の内容を確定させましょう。

なお、情報の集め方は主に以下のとおり↓

  • Google検索で調べる
  • 書籍・雑誌で調べる
  • SNSで調べる
  • Q&Aサイトで調べる
  • YouTubeで調べる
  • 専門家(詳しい人)に聞く
  • アンケートをとる

テーマに応じて適切な手法を選び、濃い情報をたくさん集めていきましょう!

正しい情報かチェックするのを忘れずに
当然ですが、不特定多数の人に発信するWebライティングにおいて、誤った情報を記載するのはタブー。情報の正誤性は、必ずチェックしてください。特に専門的な内容は信頼性の高い機関(人)が発信しているメディアや書籍で調べるなど、参照元も慎重に選びましょう。

Webライティングの手順4.記事の骨組みを作る

記事に盛り込む内容が決まったら、次はそれらを「どんな順番でどう伝えるか」といった記事の骨組み(構成)を作っていきます。記事の設計図を作るようなイメージで、見出しを組んでいきましょう。

骨組みを作る理由としては、伝える順番ひとつで読み手の理解度は大きく変わるから。適切な構成を組まないと「結局何が言いたいのか」が全く伝わりません。

西田あずさ

構成作成はWebライティングにおける最重要パートです!「記事の質は構成で8割決まる」と言われていますからね。

適切な記事構成はケースバイケースなので一概には言えませんが、ベーシックかつ無難なパターンはこちら↓

  • タイトル
  • 導入文(リード文)
  • 結論
  • 結論に至る根拠(理由)
  • 具体例や方法
  • (おまけor後押し)
  • まとめ

例えば「主婦にWebライターの仕事をすすめる記事」の場合、上記に当てはめると構成はこのような感じ↓

タイトル:主婦こそWebライターを始めるべき!その理由やモデルケースを紹介

大見出し:Webライターは主婦にピッタリの仕事!(←結論)

大見出し:Webライターの魅力(←根拠)
∟小見出し:①好きな時間に働ける
∟小見出し:②これまでのキャリアを活かせる
∟小見出し:③完全在宅で働ける …

大見出し:Webライターとして働いている主婦の事例(←具体例)
∟小見出し:Aさん
∟小見出し:Bさん
∟小見出し:Cさん

大見出し:Webライターの始め方(←方法)

まとめ:Webライターで子育てと仕事の両立を叶えよう!(←再度結論のまとめ)

このように予め構成を組めば記事の全体像を把握でき、執筆もスムーズに進められます!

本文の構成も組んでおこう
構成は主に見出しを組む作業を指しますが、正直それだけじゃ記事の全体像が完全に見えません。よって、見出し内に記載する文章の構成もしっかり組んでおくのがベター。どんな要素をどこで提示するのかも、メモ程度で記載しておきましょう。

Webライティングの手順5.本文を書いていく

構成が終わったらいよいよ本文を書いていきます。ここまでの手順をしっかりと踏んでいれば、執筆はスラスラと進むでしょう。

西田あずさ

執筆方法に決まりはありませんが、私がいつもおすすめしているのは「本文を上から→まとめ文→リード文」の順番ですね。

まとめ文は最後の締めくくりであり、リード文は記事を読んでもらうための前振りですので、本文が確定してから書くほうがスムーズ。ベストな順番は人により異なりますが、迷うぐらいなら本文から手をつけると良いでしょう。

なお、なるべく速く書きたいのであれば、細かいことは気にせず構成に沿って一気にライティングしていくのがベストです。「表現おかしいかな」「改行の場所どうしよう」「装飾は…」などと考えていては、なかなか進みません。箇条書きにして後から繋げてもOKなので、書きたいことを忘れないうちにサクサク執筆していきましょう。細かい部分は最後に調整してください。

最後に「トンマナは適切か」「誤字脱字はないか」「読みやすい文章で書けているか」などを確認し、問題なければ記事執筆は完了です!

文章で大事なのは「伝わるか」
Webライティングには「読みやすい文章を作るため」のあらゆるテクニックがあります。ですが文章の本質は「情報伝達」。テクニックの活用を意識するのも大事ですが、それらにとらわれすぎず、伝えられたいことを的確に伝えられているかにフォーカスして書きましょう。

まとめ:Webライティングは手順を守って進めよう

以上、Webライティングの基本手順をお伝えしました。

Webライティングの手順をおさらい
  1. テーマについてざっと調べる
  2. 記事を読むのはどんな人なのか考える
  3. 記事の材料を集める
  4. 記事の骨組みを作る
  5. 本文を書いていく

Webライティングにおいて重要かつ最も時間をかけるべきなのは、本文を書き始めるまでの工程です。「とりあえず上から順番に」「リサーチしながら」みたいな感じで書く人も多いですが、そういった手法で執筆すると記事の質が下がったり、執筆速度が遅くなったりしがち。自分ならではの手法を生み出すのは後回しにして、とりあえずは今回紹介した基本手順を守って進めてみてください。

西田あずさ

ちなみに、Webライティング上達までの1番の近道は、とにかく書くこと。これに限ります。

コツコツ取り組んでいうるうちに自然とスキルは身に付くので、特に初心者のうちは量をこなすことも意識してみましょう!

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この記事を書いた人

関西在住フリーランス・シングルマザー。産後4年間の病棟介護士を経て、独学でWebライティングを開始。現在は、Webライター兼Webディレクター、編集者として複数メディアで活動しつつ、ライティング講師を務める。身軽に・自由に暮らすがモットー。

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